今回ご紹介するのは「establish common ground」という表現です。特にこれがイディオムという訳ではありませんが、英語でよく使える単語の組み合わせは、できるだけまとめて覚えてしまうことをおすすめします。今回の「establish common ground」もそれの一例です。
「establish common ground」の意味は「共通の基盤を確立する」です。どんな時に使えるかというと、「完全な意見の一致ではないけども、まあ、この点では合意できるよね」という状況です。このニュアンスが重要です。最初に登場した「共通の基盤を確立する」という訳文からは、このニュアンスがわかりません。しかし実際には「完全には合意してない」ニュアンスがあります。
これとは別に「完全には合意していない」ニュアンスを出さない表現を使いたいのであれば例えば「start from a shared understanding」と言えます。「shared understanding」とはニュートラルな意味での「両者に共通する理解」です。
まとめると、この違いを理解して使い分けることが重要です。
- establish common grond = (意見の違いはあれど)共通している理解を確立する
- start from a shared understanding = 理解を整えてから(会話や議論などを)開始する
どちらも似たような日本語訳になりますが、意味やニュアンスには大きな違いがあります。
ちなみに「shared understanding」はあらゆる集団にとって重要です。例を挙げると会社です。会社は個々の集まりですが、個が独立していれば、バラバラになりうまく機能しません。調和して会社として機能するためには「なぜ会社が存在し、なぜそこで皆が仕事をしているのか」について皆が「共通の理解(shared understanding)」を持っている必要があります。
上のような意味で議論をする時には、「start from a shared understanding = 理解を整える」という表現が役につかもしれません。

英語を自分のものにする応援をいたします。